第275回 ス・ト・レ・ス

おはようございます。
ふだん私はNHKの「おはよう日本」で目が覚めるのですが、今日の朝は今朝の気持ち良い風とは対照的にひどいニュースで目覚めました。

それは、新大久保で盛んになっている「ヘイトデモ(あることを嫌う人のデモ。この場合は在日韓国人)」の模様と、日本が進めているオリンピック招致のための猪瀬東京都知事のプレゼンテーションのニュースでした。

日章旗を掲げて行進しながら、プラカードには「良い韓国人も悪い韓国人も殺せ」と。反対の署名運動をしている在日三世の人は「怖いですよね、日本で生まれ育った私のような人間に対して全く私を知らない人が殺したいと思っているなんて」と悲しそうに語っていました。
また、猪瀬知事は「日本はオリンピック招致に4500億円の予算をもっている。しかもキャッシュで銀行にだ!」と唇をゆがめた笑顔で発表、外国人記者の何ともいえない失笑とも感嘆ともつかない声を誘っていました。
いまだに福島の原発事故は全く収束していない。2号機に至っては、ロボットでさえ壊れるくらいの高線量です。
食品に至っては、もう横浜のスーパーでさえ魚から基準値超えのものが売り出されている状況なのです。

片やフェイスブックの友人は、民放で朝から某芸能人の離婚騒動のニュースに辟易としながら、新聞に掲載された「原発さえなければ」の言葉を残して自殺した福島の酪農家の記事を見て「どうしてこのニュースをテレビでやらないんだ!」と憤っていました。
さらに知人が激務のあまり精神を病んでいきなり戦線を離脱したというニュースまで。

そんなニュースが立て続けに気持ちのいい朝を襲ったのです。どうしてこうなっているんだろう。何が原因なのだろう。
考えてみたら、日本の社会全体に「ストレス」の原因が蔓延してるのが原因だと分かりました。そしてそれが少しずつ蓄積する。
そして最後にはその許容量を超えてポン!と切れて病気になる人が出現する。そのスピードと度合いが昔よりさらに加速してる。

かといって見えないふりをしていれば解決できるのか、と思うとそうそう簡単じゃない。
そしてこれからもこのような風潮は、続いていくどころか、もっともっとストレスフルな社会をつくっていくだろう。

だからこそ今の現実をしっかり見つめ、何が原因か、どうすればストレスのない社会に向かうのか。
向き合いすぎてつぶされないようにしながらも、マヒせずそれを考えなくてはいけないなと改めて感じた金曜の朝でした。

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